今まで、障害や病気のある方を差別とか、そういう気持ちはありませんでした。
ただ、自分の子どもに病気があるってなると話は違いました。
妊娠中絶の期間も過ぎていたので、堕ろすという選択はありませんでしたが、中絶ができる期間だったら、考えていたのかな?
それとも子どもが好きという理由で産む選択をしていたのかな?
どうなっていたのかは分かりません。
産む選択しかない以上、病気を受け入れて、病気をよく知って、産んだ後の環境を整えることに全力でした。
こうでもしないと自分の心が保てないと思ったからです。
幸い、リンパ管腫以外に異常はありませんでしたが、リンパ管腫が大きいため、帝王切開での出産が決まりました。
そして、妊娠8ヶ月の頃、お腹の張りを感じて、念のため病院へ。
子宮頸管の長さが1.3センチ!(通常なら8センチくらいらしい)緊急入院がその場で決まりました。
切迫早産と妊娠糖尿病であることがわかり、出産まで、一時帰宅はできないと言われました🥲
入院してすぐの頃は、コロナが落ち着きつつあり面会ができたのですが、再び感染が広まり、一週間が経った頃から面会ができなくなりました。
極力外部との接触を避けるため、病気の現状や出産のリスクについての説明はほとんど私1人で聞きました。
話を聞いては、病室で泣き、👨🏻に電話して。
精神的にギリギリの状態でした。
隣の病室の人は、普通の赤ちゃんなんだろうな。
こんなことを思いたくないのに、どうしても思ってしまう自分が嫌で、私なんて母親に向いてないと思いました。
出産が近づくにつれて、先生の説明もより具体的になってきました。
「生まれてくる姿を見て、びっくりするかもしれない。顔が普通の赤ちゃんと大きく違う。心の準備が必要。」
これが1番ショックで、1番現実的でした。
頑張って生まれてきてくれても、可愛いと思える自信がなくなりました。
1人で病室で大泣きして、悩んだ結果、👨🏻に恐る恐る相談しました。
すると👨🏻は、
「無理に可愛いと思わなくてもいいと思う。時間をかけて、会いたい時に会いに行けばいい。」
この言葉で気持ちがとても楽になりました。
私は、“子どもは絶対可愛いと思わなきゃ、愛さなきゃ”と母親としての姿を決めつけ、自分を苦しめていたことに気が付きました。
この日から少しずつ出産や自分の子どもに、前向きに考えられるようになりました。
次に続きます。