生まれてきた子は医療的ケア児④

リンパ管腫について、毎日のように検索をしました。

でも、欲しい情報がなかなか見つからなかったり、病状が全く違ったりして、参考になるものは少しでした。

先生に言われた“心の準備”も、写真とかを見ないとできない。4Dエコーは、リンパ管腫の影響でほとんど顔が見えず、、もうどうしたらいいの！という状態でした。

検索結果で少しだけ出てきた、他の子の写真を見て、イメージするようにしていました。

原因もはっきりと分かっていない病気なので、治療法も研究段階でした。

他の人の術後の経過を知ることもできず、不安でしたが、“もう外科の先生に任せる！”と考えることをやめました。

入院していた病院は、小児医療で有名だったので、信頼して任せることができました。

そして、出産は突然やってきました。

子宮口が内診のたびに開いていることが分かり、緊急帝王切開に。

帝王切開のために色々準備して、PCR検査して。看護師さんと先生たちのチームプレーで、決定してから1時間後には手術室にいました。

別室では、新生児科、外科の先生たちがスタンバイしてくれていました。平日の昼間だったので、緊急でもたくさんの先生たちが集まってくれました。本当に心強かった。

麻酔の注射は思っていたほど痛くはなくて、めちゃくちゃ効いてくれたので、一安心。

まだ切る前なのか、もう切ってるのか分からなくて、「今どうなってますか？」とか聞いちゃう私。

「あ〜、今かなりグロテスクな感じですね。多分ほとんどの人は見れないやつです。」

看護師さんに言われて、もうすぐ産まれることに気がつきました。

もうすぐ会えるんだ、、でも、顔どんなかな？やっぱり怖いかも。

気持ちの整理とか、心の準備とか、そんな時間はなくて、でも逆にそれがよかったのかもしれません。

お腹をグググって引っ張られる感じがして、あっという間に出てきた娘は、

全力で、ちょっと掠れた声で泣いてくれました。

顔は通常の倍くらいの大きさはあったけど、泣いてくれたことが1番嬉しくて、私も大泣きしました。

見れたのは数秒。体感5秒。1番記憶に残る瞬間でした。

本当は、生まれたらすぐに蘇生の予定だったので、先生の配慮で見せてくれたって感じでした。

その後👨🏻とも会ってから、本格的に治療室に行った娘は、すぐに挿管されました。

予定していたサイズの挿管チューブが入らなくて、かなり危ない状態でしたが、サイズが小さいチューブが無事に入り、先生たちもヒヤヒヤしたそうです。

次回が最後になります。